素糧風土スローフード 自然の恵みと人の営みのたまもの
日本の稲作を変える「自然耕の米」
生き物とともに稲は育つ
耕さず、薬や化学肥料に頼らず
生き物たちの住みかとなり
かれらの力を借りて強く逞しく育ち
病気にも、台風にも寒い夏にも負けず
川や湖に清浄なる水を還す
そんな稲田を私は作りたい
生き物たちの住みかとなり
かれらの力を借りて強く逞しく育ち
病気にも、台風にも寒い夏にも負けず
川や湖に清浄なる水を還す
そんな稲田を私は作りたい
稲穂一本は普通70から100粒
。
自然耕の穂は昨年190粒付いた。
変人扱いしていた人もびっくりさ。
この田んぼでは人は耕さない。それでも稲は実る。それも従来の栽培法で育てられた稲よりもズッシリとした稲を垂れる、といういうのだ。「甘やかさへんかったら、苗は自分で固い土に根を張って耕しよるんですよ」と生産者の中岸希久男さんは言う。確かにその苗は従来のものと比較するとがっしりとして大きく逞しい。
| 自然耕と呼ばれるこの農法は、今から二十年前、千葉県佐原氏に住む岩澤信夫さんが提唱したものである。元来「農は耕すことなり」が常識であり、米作りも、稲刈り後の秋起こしに始まり、寒起こし、春起こし、荒代かき、本代かきと耕すことが当然とされてきた。それを一切しない、農薬も化学肥料もほとんど不要という。案の定当初は近所の失笑を買い、家族にも理解されなかった。しかし「日本の農業を自然破壊型から自然調和型に換える」という岩澤さんの不屈の志は、世の中の環境保全意識の高まりと共に、いつしか全国の有志に引き継がれていった。 | ![]() ![]() |
![]() 代表生産者:仲岸さん |
仲岸さんが理事長を務める農事組合法人ネイチャージャパンもそんな志を持つグループの一つである。「自然耕を始めて5年目になるんやが、最初の1〜2年は10アールあたり200キロと今の半分でした。周りからは変人扱いですわ。この苗も根を張るまではみすぼらしくて。でも収穫の時期にはいい実がつくもんだから、周りの農家もホウと一目置くんやね」と中岸さんは笑う。昨年は一本の穂に平均190粒付いた。普通は70から100粒どまりである。今年の目標は200粒だそうだ。冷害による全国的な不作が心配される中で頼もしい限りである。 |
この米10kg買っていただくと琵琶湖の水2万リットルの浄化につながるはずだよ
仲岸さんはこの自然耕が近江平野に広まれば、汚染が進む琵琶湖の水を元のきれいな水に戻せるという。代かきなどで富栄養化した泥水を流出しないこの田は、逆に河川の汚染を防ぐ浄水場の役割も果たすのだ。| 田植えは特別の田植機で固い土に切れ目を入れ、低温の外気で育てた成苗を差していく。その苗は厳しい環境の中でもしっかりと根を拡げていくという。初夏になると田の水面はサヤミドロという藻に覆われ、その光合成により水はせせらぎのように酸素が豊富になる。水の中はカエルやメダカなどの多様な生物に溢れ、野鳥が餌を求めてやってくる。かつての田園風景がここに広がるのだ。 また秋に稲を刈り取った後、通常のように切り株を鋤き込むことはしない。切り株を鋤き込まないから地球温暖化の元となるメタンガスの発生が抑えられる。この田んぼには一つの調和した生態系ができあがっているのである。 |
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![]() 右が自然耕の苗 |
自然耕の苗は従来のものと比較すると一目瞭然。 がっしりとして大きく、その根もしっかり2〜3倍の土を掴んでいる。 見るからに逞しく、農薬要らず、台風や冷害にも強いと言われるのも納得できる。 収穫期の9月下旬にはたわわな穂を付けているはずだ。 |
私たちの力で山紫水明の国へ京阪神1400万人の水瓶「琵琶湖」も汚染が進んでいます。生活排水もさることながら田んぼから流出する富栄養化した濁り水もその原因のひとつです。自然耕が普及すれば琵琶湖、さらに全国の河川や湖の水質改善に大きく寄与することでしょう。山紫水明のふるさとを取り戻すために皆さまの応援をぜひお願い致します。anew |
田んぼの様子
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2009年7月 |
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2009年9月 |
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